こんにちは!当記事では、原神世界の歴史について記載しています。
淵下宮には、原神世界の過去について様々な描写がされています。
原神の世界の歴史は、意図的に秘匿されている様子があり、秘匿されていない歴史の描写は貴重です。
淵下宮で入手できる、重要書物の「日月前事」について確認しながら、原神世界の歴史を取りまとめたいと思います。
当考察は、原神ゲーム内のネタバレ描写に加え、崩壊3rd側のネタバレも含みますので、ご注意ください。
また、こちらの記事で原神と崩壊3rdは関連すると考察していますが、その話を前提に書いています。
よければ前記事もご覧ください。
原神世界の重要な歴史
原神世界の歴史の一覧については、原神wikiの年表ページが非常に詳しいです。
しかし詳しすぎてどこが重要なのかわかりづらいと思います。ということで、原神世界の歴史において重要と思われる所を抜き出し、解釈を加えていきます。
まずは概略画像をどうぞ。
上記の情報のほとんどは、淵下宮のストーリーで入手できる、「日月前事」という文書に記述されています。
この書物は、テイワットの隠された歴史のヒントとなるようで、カーンルイアやアビス教団が探し求めていました。
また、淵下宮の民たちの神である、海祇大御神(魔神オロバシ)も、真相に触れたことで、自らを犠牲にすることを余儀なくされました。
テイワットに住む者にとっては、知るだけで罪となりかねない危険な知識です。
それぞれの時代を分け、考察していきます。
太古の時代
太古の時代については、「日月前事」ではなく、原神公式漫画「原神セレベンツ」の中のウェンティの語りに描写されています。
遥か昔より伝わってきた物語。巨人盤古の血液が江河になり、プルシャの体が千切れ、宇宙の生きとし生けるものを潤した。ユミルの脳髄が蒼天の雲海となり、生気のない世界が生まれ変わる。これが「原初の人」の神話。
世界誕生の神話ですが、なんとなく聞き覚えのあるフレーズです。
プルシャというのはインド神話に登場する原初の人で、ユミルは北欧神話に登場する原初の巨人です。
巨人が解体され世界を構築したという神話は各地でありますが、インド神話ではプルシャ、北欧神話ではユミルとなります。
原神でウェンティが語っているのは、インド神話と北欧神話のミックス神話です。
実際に巨人の体から世界が作られたのか?それとも、現代の地球のように、惑星の誕生から始まったのか。
もしくは、別の並行世界の分岐世界として誕生したのかもしれません。
いずれにしても、ウェンティの語りはただの神話なので、実際に巨人の体から世界が構築されたかは不明です。
普通に考えると世界誕生の瞬間を直接観測というのは、タイムマシンでもないと不可能です。しかし原神世界では世界樹が存在し、過去も含めて記憶しているっぽいので、世界樹の記憶を読み取ることができれば、世界誕生の瞬間もハッキリとわかるのかもしれません。
龍王の時代
【鳩が枝を運んだ年】
天上から永遠の王座が訪れた時、世界は生まれ変わった。真の王である原初のあの方は、旧世界の主である七名の恐怖の王と戦いを繰り広げた。その恐怖の王とは、龍のことである。原初のあの方は、自ら光る影を作った。その影の数は四つであった。
「日月前事」に記載されている歴史によると、旧世界は七名の龍王が支配していたが、天上から永遠の王座が訪れ、世界が生まれ変わったとのこと。
また後記しますが、この天上から訪れた存在が人間や動物、草木を創ったとのこと。
この文章が事実であれば、龍王が支配していた時代は人間は存在しなかったということになります。
現実の地球でいうところの、恐竜のいた時代のような感じでしょうか。
また、この龍王の子孫がアビサルヴィシャップのようです。
スライムのような原生生物も、この時代から存在したのではないでしょうか。
第一王座の時代
さて重要なのはこの時代です。今の天理と俗世の七執政による管理体制がずっと続いていると思いきやそうでもなく、その前に別の統治者がいたような書かれ方をしています。
重要なので「日月前事」内で、第一王座の時代に関連する記載を一通り引用します。
【鳩が枝を運んだ年】
天上から永遠の王座が訪れた時、世界は生まれ変わった。真の王である原初のあの方は、旧世界の主である七名の恐怖の王と戦いを繰り広げた。その恐怖の王とは、龍のことである。 原初のあの方は、自ら光る影を作った。その影の数は四つであった。【パネース、或いは原初のあの方】
原初のあの方、或いはパネース。翼を生やし、王冠を被り、卵から生まれ、雄と雌の判別がしがたい。だが、世界を創造するのならば、卵の殻を破らなければならない。パネース——原初のあの方——は卵の殻を使って、「宇宙」と「世界の縮図」を隔離した。【枝を運んだ後の四十余年】
四十回の冬が火を埋葬し、四十回の夏が海を沸かした。七名の大王はすべて敗れ、七つの王国は天上にひれ伏した。そして、原初のあの方は天地の創造を始めた。「我ら」のために——もっとも惨めな人間の子供たちがこの地上に現れる。【枝を運んだ四十余年】(※四百余年の誤訳)
山と川が生まれ、大海と大洋が反逆者と不従順な者を運ぶ。原初のあの方は、影と共に鳥を創造し、走る獣と魚を創った。花や草、木も一緒に創っていた。そして最後、人間を創った。我らの先祖の数は、未知に包まれている。 その時から、我らの先祖は原初のあの方と契約を交わした。そして、年号も変わったのだ。
要約すると、
原初の存在は七名の龍王を倒し、天地の創造を行った。
天地の創造により、鳥や獣、魚、草花、木、人間が誕生した。
気になる記述ばかりですが、まず最初に、原神の世界にはもともと人間は存在しておらず、パネースが創造したとのこと。
パネースは宇宙と世界の縮図を隔離した、とも書かれています。テイワットで度々出てくる謎の「偽りの星空」とはこのあたりの世界創造にまつわる話と関連していそうです。
そしてなぜパネースは、このような世界を作り出したのか?日月前事にはこのように記載されています。
【箱舟が扉を開いた年】
原初のあの方は、人間に対して神聖な計画を抱いていた。人間が喜べば、あの方も喜んだ。
パネースは人間に対して、神聖な計画を抱いていたとのこと。何かしらの思惑があったようですが、その内容については記述されていません。
第二王座の時代
【葬火の年】
天上から第二の王座が訪れ、創造の始まりを彷彿させる大戦が起ころうとしていた。あの日、空が落ち、大地が割れた。我ら海淵の民の先祖と、彼らが代々住んできた土地は、ここに落ちた。 そして、暗黒の年代が始まったのだ。
しばらくして、天上から第二の王座が訪れました。そして大きな戦いが起きました。
第一の王座と第二の王座、どちらが勝ったのかというと、このように描写されています。
【日月の二年目】
地表の大戦は、もう終わっただろう。そう思った先祖たちは、帰路を探した。 だが原初のあの方、第一の王座は、禁令を下した。先祖たちは、家に帰る道を失った。 つまり、原初のあの方は後に来た二人目を倒したということだろう。 アブラクサスは太陽の子によって、監禁令を下された。
地表から淵下宮に落ちた民たちが、地上に戻ろうとしたところ、第一の王座より禁令が下ったとのこと。
その事から、日月前事ではパネースが第二の王座を倒したのではないかと記述しています。
この第二王座が訪れた後の時代は、原神の世界でもよく知られる魔神戦争やカーンルイアの滅亡等が起こっています。
第一王座と第二王座はどちらが勝ったのか?
第一王座と第二王座は争ったようですが、どちらが勝ったのでしょう?
日月前事の内容では、天から禁令が下ったため、第一王座が勝ったのではないかと記述しています。
もし仮に、第一王座が第二王座に勝利しており、現代まで体制が続いているとするならば、第一王座のパネースとは天理ということになります。
スメールの魔神任務にて、「降臨者」(世界の外からやってきた存在)という概念があることがわかりますが、ナヒーダは、天理は「第一の降臨者」ではないかと推測しているので、その点とも合致します。
しかし、ゲーム内の描写を見る限り、第二王座が勝ち、第一王座が滅んでいると考えるほうが自然に思えます。
勝者は第二王座?
パネースのいた時代の歴史というのは、日月前事以外の文書ではほとんど記述されておらず、七神の管理下では情報統制が行われているように見えます。
仮に第一王座が勝者であるならば、なぜ自分たちの歴史を隠しているのでしょうか。
第二王座が勝者となっていて、第一王座の歴史は邪魔だから抹消したと考えると自然です。
また、世界任務「三隅道大演武」烏帽子のセリフより、「統一された文明があった」と発言がありますが、現代の世界は明らかに統一された文明ではありません。
第一王座の時代は統一された文明であったが、第二王座との戦いで破壊され、各地に古代遺跡として残されている…、と考えると矛盾がありません。
天理は第一降臨者ではない?
ちなみに、第二王座が勝者だとすると、ナヒーダの言っていた、天理が「第一降臨者」ではないかという推測も怪しくなってきます。
第一の王座も世界の創造という桁外れな事を行っており、降臨者である可能性が高いです。パネースが第一降臨者でならば、天理は第二降臨者ということになります。
この場合、知恵の神であるナヒーダの発言が間違っているということになります。
これは、過去の歴史が禁じられている事から、知っていてあえて嘘をついたのか、もしくは過去の歴史は世界樹からも抹消されていて、本当に第一王座の時代を知らないか、どちらかが考えられます。
ナヒーダは主人公にかなり肩入れしているので、嘘をついた可能性は低いかなと思っています。余計な情報を伝えれば混乱を招きますから、嘘をつくぐらいなら何も言わないのではないでしょうか。
天理が前草神に、第一王座の時代の歴史を抹消するように指示を出していれば、世界樹からも記録が消されている可能性があり、ナヒーダが知らなくても不思議ではありません。
世界樹から情報が削除されているのであれば、日月前事のような文書はなぜ残っているのか?ということにもなりますが…。
淵下宮は、「天の秩序の管轄外」らしいので、世界樹の影響も及ばないのかもしれません。
パネースは何をしにきたのか?
ところで、パネースが別の世界から来ているなら、一体何をしにきたのか?という疑問が浮かびます。
別の世界とは言いますが、miHoYo作品は世界観を共有しています。すなわち、どの世界でも「崩壊」の影響を受けているはずです。
「崩壊」についてはこちらの記事で解説しているので、参照下さい。
文明が進むと「崩壊」はより酷いものになる性質があり、天変地異や災害、疫病となって文明を襲います。
パネースが別世界から来たということは、世界を渡るだけの技術を持っていたということです。パネースがもともといた世界は、相当にひどい「崩壊」に襲われていることでしょう。
となると、「崩壊」に対抗する方法を探して世界を渡ってきたというのは理由の一つとして挙げられそうです。
なお、この目的は、天理や主人公たちにも当てはまるんじゃないかと思います。「崩壊」に対抗する術を見つけるというのは、すべての並行世界の悲願です。
見た感じでは、原神の世界は非常にうまく「崩壊」をコントロールできています。
何かしら「崩壊」を制御する方法を見出し、世界をまるごと使って実証実験を行っているのかもしれません。また、うまくいけば移住先としても使えます。
パネースの神聖な計画とは?
パネースは人間に対して、神聖な計画を抱いていたらしいですが、神聖な計画とは何でしょう。
神聖な計画についてのヒントは、聖遺物ストーリーの中にヒントがあり、水祭りの冠の聖遺物ストーリーにこのように記載されています。
百年の豊作はすでに神聖たる計画に書かれており、一切の変化も許しはしない。
百年の豊作が計画のうちに含まれており、一切の変化も許しはしないとのこと。
この聖遺物ストーリーは、4属性分ありますが、ざっくりまとめると「人類は計画通りに繁栄してね。疑問を持つ事は許さないから」という感じです。
このような管理方法が、崩壊を制御するための答えということでしょうか。
人間をプログラムのように完全に制御し、文明の発達も適切に管理することで、崩壊を制御する…。
神聖な計画の全容ではないとは思いますが、一部分はこんな感じかもしれません。
パネースが禁止したもの
ちなみにパネースの創造した世界で唯一禁止されているものがあります。
【狂歓節の年】
飢餓があれば、天上から食物や雨が降り注ぐ。貧困があれば、大地が鉱物を生む。暗鬱が蔓延すれば、天が声を上げて応えてくれる。 唯一禁止されたのは、誘惑に負けること。だが、誘惑へ通ずる道はすでに閉ざされている。
誘惑に負ける事は、唯一禁止されていたとのこと。
誘惑とは何のことでしょうか?スメールの砂漠の遺跡の記録がヒントになるような気がします。
災難は知らずのうちに降臨した。それはこの世界に属さぬ知識。キングデシェレトがこの世にもたらした「禁忌の知識」は疫病のように広がった。
禁忌の知識により疫病や死域が誕生してしまいましたが、たちの悪さが「崩壊」っぽいなと思います。
パネースは何らかの手法により、世界を閉じ込めることで崩壊と無縁の世界を作り出しましたが、外の世界を知ろうとしたり、観測しようとしたりすると、結果的に世界に「崩壊」を招き入れてしまうのでは。
つまり誘惑とは、外の世界を知ることなのではないでしょうか。文明が高度に発展していた、カーンルイアが崩壊した理由にも繋がります。
これらのルールはパネースの時代から作られたものですが、テイワットの仕組みとして現代まで引き継がれているのではないかと思います。
【綺思と夜星・レイラ】
— 原神(Genshin)公式 (@Genshin_7) November 11, 2022
「たとえ見上げなくても…星空は永遠に私たちを見つめている。」
理論占星学を専攻するルタワヒスト学院の学生。時々夢遊状態になる。寝不足が長期にわたり続いており、睡眠障害に悩まされている。
▼詳細はこちらhttps://t.co/aeihE1kUZL#原神 #Genshin pic.twitter.com/XaJgqKn0gu
ところで、レイラは理論占星学の専攻らしいですが、この学問、突き詰めると世界の仕組みに気づいてしまう気がします。
テイワットでは、占星学は結構危ない学問なのでは…。
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返信削除色んなところから情報を集めて考察してるのすごいな